運営団体-NPO蛸蔵について
蛸蔵の運営は、2011年に結成されたNPO法人「特定非営利活動法人蛸蔵」が行っています。
「特定非営利活動法人蛸蔵」は、高知市を拠点に活動する演劇、自主上映、音楽、出版などを手がけるメンバーが「蛸蔵」を運営するために設立したNPO法人です。アートゾーン藁工倉庫の施設整備・経営・雇用は「NPOワークスみらい高知」が行っていますが、蛸蔵における各種公演や日々の貸出に関する実務は本法人がサポートしています。
設立趣旨書
特定非営利活動法人蛸蔵は、高知市北本町に新たに設ける多目的施設「蛸蔵」の運営を通し、美術、音楽、演劇、映画の4ジャンルを中心に、その制作並びに発表の場を提供しようとするものである。
この法人を設立当初において構成するメンバーは、2005年より美術・文化発信事業に取り組んできた「特定非営利活動法人ART NPO TACO」、2001年から既に10年に及ぶ活動実績を持つ県内劇団のネットワーク組織「高知演劇ネットワーク演会」、2008年より高知県内で映画上映会「シネマの食堂」を展開する「高知県映画上映団体ネットワーク」、高知市内で音楽イベントの企画を手がける「terzotempo」の構成員であり、それぞれ異なる分野で作品やイベントの企画・制作を行う者である。
これらの団体・メンバー同士の日々の交流のなか、それぞれに共有の課題として浮かんできたのが、日常的かつ安定的に使える「発表の場」や「活動の場」がないということであった。
それぞれイベントを企画するたびに場所の確保や設備の調整に時間を割かれ、また日常的な機材等の保管先で苦労する現状は、これらの団体に限らず他の団体でも共有できることである。
そこで、私たちはこの課題の一部であってもクリアしていくことが必要ではないかと考え、この法人を設立するに至ったわけである。
高知県では、終わりの見えない過疎高齢化、近い将来起こることが確実視される南海地震への備えのなかで、行政が文化に投資するための余裕を持ち合わせていない。
ややマクロな視点でいえば、「蛸蔵」はその大きな「穴」を埋めるべく、毛色も活動分野も全く異なるメンバーが連携し、広く高知市、高知県、果ては四国までに広がる文化活動に取り組む人々に対し制作や発表に気軽に使える場を提供し、そのことを通じて高知県全体の文化活動のレベルアップを図ろうとするものである。
そして、そのための場所は、戦後まもなくに建てられた古い藁蔵である。この場所での活動を通し、ローカルであっても高い質を持った文化の担い手を育てていくこと、風格のある都市景観を維持していくこと、そして四国各県に散らばる文化団体の連携活動にじっくりと取り組んでいきたい。
設立までの経緯
平成19年 高知市北本町に蛸蔵(旧)を特定非営利活動法人ART NPO TACOが設置
平成22年 ART NPO TACOと高知演劇ネットワーク演会、高知県映画上映団体ネットワーク、terzotempoが蛸蔵の共同運営で合意、任意団体蛸蔵プロジェクトを設置
平成23年 12月2日特定非営利活動法人蛸蔵設立
理事会
理 事 長 竹村直也(Takemura Design & Planning)
副理事長 岡村実記(シャカ力/高知演劇ネットワーク演会)
副理事長 田邊高英(高知県自主上映映画団体ネットワーク)
理 事 佐野 寛(terzotempo)
理 事 吉田剛治(高知市文化振興事業団)
理 事 藤岡武洋(シアターTACOGURA)
理 事 入交志帆子(藁工ミュージアム)
理 事 松島寛和(劇団シアターホリック)
理 事 坂下直美(シアターTACOGURA)